【植毛の経過】いしだ壱成さんの自毛植毛3ヶ月後「抜け毛期と見た目の変化」

自毛植毛手術から3ヶ月が経過すると、植毛した毛が一時的に抜け落ちる「抜け毛期」に突入します。
せっかく植毛した毛が数ヶ月で抜けるため、戸惑うかもしれませんが、これは毛根が頭皮の中でしっかりと定着し、新しい髪が生えてくる準備をしている自然な過程です。
芸能人のいしだ壱成さんも、植毛3ヶ月後の抜け毛期を経て髪の毛を取り戻しています。
この記事では、一時的脱毛がピークを迎える自毛植毛3ヶ月後の頭皮の状態や、日常生活や仕事への影響について、実際のいしだ壱成さんの事例をもとに解説します。
いしだ壱成さんの実体験から、この不安な時期を乗り越えるヒントを見つけていきましょう。
前回の記事では、手術直後の赤みやかさぶたが目立つダウンタイム初期から、一時的脱毛が始まるまでの「回復のステップ」を解説しています。
関連記事:【植毛の経過】いしだ壱成さんの植毛直後〜2ヶ月目「かさぶたと抜け毛」
自毛植毛3ヶ月後の経過①|抜け毛期でも「全部は抜けなかった」

自毛植毛後3ヶ月目は、移植した毛が一時的に抜けてしまう「抜け毛期」がピークとなるため、植毛経験者が最も不安を感じる時期と言われています。ここでは、自毛植毛3ヶ月後の「抜け毛期」と、いしだ壱成さんの経過についてみていきましょう。
植毛3ヶ月後は「抜け毛の時期」
植毛した毛が抜けてしまう「一時的脱毛」は自毛植毛後約1ヶ月頃から始まり、3ヶ月目頃にピークを迎えます。これは、移植した毛が一時的に成長を休止する「休止期」に入るためです。
髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)が一度リセットされるため、毛髪自体は抜け落ちますが、毛根は頭皮の奥でしっかりと生きています。この期間を経てから毛根は再び髪の毛を作り出す準備を始めます。
つまり、この時期の抜け毛は毛根がしっかりと定着し、次のヘアサイクルへと移行している期間なのです。
抜ける量や時期など「抜け毛期」には個人差がある
一時的脱毛が始まる時期や抜ける毛の量、期間には個人差があり、術後2〜3週間で抜け始めるケースもあれば、3ヶ月を過ぎてから抜け始める方もいます。また、移植した毛のほとんどが抜けてしまう方もいれば、半分程度しか抜けない方もいるなど、その程度は様々です。
抜け毛の量や期間は、本人の体質や年齢、健康状態、手術時の麻酔の影響、術後の頭皮の炎症度合いなど、様々な要因が複雑に絡み合って生じると言われています。
いしだ壱成さんの場合は、一般的なケースより少し早い術後1ヶ月頃から一時的脱毛が始まり、2ヶ月目に大量に抜ける時期がやってきます。
この時期で重要なのは、抜ける量や時期に一喜一憂せず、「これは自毛植毛において正常な経過だ」と理解し、焦らずに発毛を待ち続ける姿勢です。
いしだ壱成さんは一部分だけ毛が残った
移植された毛の中には、ヘアサイクルがリセットされずにそのまま成長期を維持し続ける毛が存在する場合があります。
いしだ壱成さんの一時的脱毛は、生え際の中央部分など一部の毛は抜けず、そのまま成長を続けました。
「一時的脱毛で全部抜けてしまう」と身構えていた方の場合、あまり毛が抜けないと逆に不安に感じてしまう方もいます。
一時的脱毛の程度には個人差があるため、もし抜けずに残る毛があってもそれは全く問題ありません。かえってラッキーだったなと捉えましょう。
自毛植毛3ヶ月後の経過②|植毛部位とドナー採取部分の状態

自毛植毛3ヶ月後は抜け毛期のピークとなる一方で、頭皮の状態は落ち着いてきます。ここでは、植毛部とドナー採取部分がどのような状態になるのか、そしてこの時期を自然な見た目で乗り切るための工夫について解説します。
植毛した部分の境目が目立たなくなってきた
術後3ヶ月も経過すると手術による頭皮の赤みや腫れはほとんど引いているため、どこに自毛植毛したのか、ほとんど分からない状態になります。
いしだ壱成さんの場合も1mの距離でよく見ても植毛した部分とそうでない部分の境目が判別できないほど自然な状態まで回復していました。
自毛植毛3ヶ月後は、髪が生えてくるまで我慢の時期ですが、少なくとも植毛したのがバレやすい時期は過ぎるため、精神的な負担は軽くなると言えるでしょう。
既存毛は髪の段差が分からないように短めに整える
一時的脱毛によって移植部分の髪が減っていく一方で、元々生えている毛は通常通り伸び続けます。そのため、何もしないと植毛部分と既存毛との間に長さの段差ができてしまい、不自然な印象を与えてしまう可能性があります。
自然な見た目にするには、伸びてきた既存毛を植毛部分の長さに合わせて短くカットするのがおすすめです。そうすると全体の長さが揃い、段差が目立ちにくくなります。
いしだ壱成さんもこの時期は全体をベリーショートに保ち、自然なヘアスタイルを維持していました。また、髪を短くしておくと、今後4ヶ月目以降に生え始めてくる毛と既存毛が馴染みやすくするというメリットもあります。
ドナー採取部分もほとんど分からない状態になる
自毛植毛では、移植する毛髪を自身の後頭部や側頭部から採取するため「ドナーを採取した部分の傷跡は目立たないのか?」と心配する方は非常に多いです。しかし、術後3ヶ月も経てば、その心配はほとんど不要になります。
いしだ壱成さんが受けた「DHI法」や、現在主流の「FUE法」は、専用のパンチで毛根を一つひとつ点状に採取するため、傷跡が非常に小さく目立ちにくいのが特徴です。
いしだ壱成さんの3ヶ月後の後頭部の写真を見ると、髪が伸びて採取跡を覆っているため、どこから毛を採取したのか分かりません。
ただし、ドナー採取部を0.6mmのように非常に短く刈り上げてしまうと髪の毛によるカバーが効かず、小さな白い点として傷跡が見える可能性があるため、髪をカットする際は、短くなり過ぎないよう注意しましょう。
自毛植毛3ヶ月後の経過③|日常生活や仕事の変化

自毛植毛3ヶ月目は抜け毛に対する不安はあるものの、頭皮の状態は安定し、見た目の心配も少なくなってくる時期です。
この時期になると日常生活における制限も大幅に緩和され、仕事やプライベートをよりアクティブに楽しめるようになります。いしだ壱成さんの事例から、この時期の生活の変化と、引き続き気をつけるべき注意点についてみていきましょう。
頭皮が落ち着いて帽子の着用も可能になる
手術直後のデリケートな時期は、移植部への刺激を避けるために帽子の着用にも注意が必要ですが、術後1ヶ月もすればかさぶたや赤みは引き、3ヶ月後には頭皮の状態がかなり安定します。
術後3ヶ月からは、日常生活での帽子の着用も気兼ねなくできるようになるため、いしだ壱成さんも「帽子はガンガン被っています」と語っています。
ただし、頭を強く締め付けるような帽子や、長時間蒸れてしまうような通気性の悪いものは、移植した毛根への血流をなるべく妨げになるため避けましょう。
また、外出時の紫外線対策として帽子を活用するのは非常に効果的ですが、あくまで頭皮に負担をかけないものを選んでください。
映画出演を受けても大丈夫なほどに回復
いしだ壱成さんは、自身の3ヶ月後の状態から仕事を受けても問題ないと判断し、映画出演のオファーなども受け始めたそうです。
俳優という職業は、カメラの前で細部まで見られるため、外見が非常に重要視される仕事です。その仕事に支障がないと判断できるほど、いしだ壱成さんの頭皮は自然に回復していました。
デスクワークであれば術後数日で仕事も可能ですが、いしだ壱成さんのように人前に立つ職業であっても術後3ヶ月で見た目を気にせず仕事に臨めるレベルまで回復できるという事実は、植毛を検討している多くの方にとって嬉しい情報ではないでしょうか。
植毛3ヶ月後の日常生活で気をつけたいこと
頭皮の状態が安定してきたとはいえ、これから新しい髪が生えてくる大切な時期であることに変わりはありません。そんな大切な時期を無事に過ごすために、日常生活では次のようなポイントに注意しましょう。
| ・強い刺激や摩擦を避ける 髪を洗う際は爪を立ててゴシゴシ洗ったり、タオルで強くこすったりするのは避けましょう。 指の腹を使って優しくマッサージするように洗い、タオルでそっと押さえるように水分を拭き取ることが大切です。 ・頭皮を清潔に保つ 皮脂や汚れは毛穴を詰まらせ、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。 毎日丁寧にシャンプーし、頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。ただし、洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、クリニック推奨の低刺激なものを使用するのが望ましいです。 ・長時間の直射日光は避ける 紫外線は頭皮にダメージを与え、炎症を引き起こす可能性があります。 特に日差しの強い時間帯の外出時には、帽子や日傘を活用して頭皮を紫外線から守りましょう。 ・生活習慣を整える バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理は血行を促進し、髪の成長に必要な栄養を届けるために重要です。また、飲酒や喫煙は血行を阻害する可能性があるため、なるべく控えましょう。 |
自毛植毛3ヶ月後の経過動画
いしだ壱成さんの自毛植毛3ヶ月後の詳細な経過を動画でも紹介しています。
ぜひ動画でもチェックしてみてください!
【Q&A】いしだ壱成さんの自毛植毛3ヶ月後の経過から気になるポイント
本記事では、いしだ壱成さんの事例をもとに植毛3ヶ月後の経過を解説してきました。
自分の状況と重ね合わせ、様々な疑問や不安が浮かんできた方も多いでしょう。
そこで最後に、これまでの内容を踏まえ、多くの方が抱くであろう疑問をQ&A形式で分かりやすく回答します。
Q.植毛した髪はいつから生えてくる?
A. 一般的に術後4ヶ月から6ヶ月頃から新しい髪が生え始めます。
一時的脱毛の時期が終わると毛根は再び成長期に入ります。術後4ヶ月頃から新しい髪が産毛のように生え始めるケースが多く、術後6ヶ月頃には明らかな変化を実感し始めます。
最終的に植毛部分のヘアスタイルが完成し、満足のいく結果が得られるまでには、約1年〜1年半ほどの期間が必要です。
焦らず、気長に成長を見守りましょう。
Q.「抜け毛期」に毛が残っても大丈夫?
A. はい、全く問題ありません。むしろラッキーです。
一時的脱毛の程度には個人差が大きく、移植した毛がすべて抜けるとは限りません。いしだ壱成さんのように、移植した毛の一部が抜けずにそのまま成長を続ける方もいらっしゃいます。
抜けずに残った毛も抜けた後に新しく生えてくる毛も、最終的には同じように成長していくので心配する必要はありません。
Q.植毛部位を隠すのにウィッグは使える?
A. 頭皮の状態が安定する3ヶ月後であれば使用は可能ですが、使用前にどのようなタイプのウィッグなら使用可能か、着用時間はどのくらいなら問題ないかクリニックに相談すると安心です。
術後3ヶ月も経てば頭皮はかなり安定しているためウィッグの使用も可能ですが、帽子と同様に頭皮を強く圧迫するタイプや通気性の悪い素材は血行不良や雑菌の繁殖のリスクがあるため避けましょう。
まとめ|いしだ壱成さんの自毛植毛3ヶ月後は「自然回復と次の発毛準備」
今回は、芸能人いしだ壱成さんの事例をもとに、自毛植毛後3ヶ月の経過について解説しました。
自毛植毛後3ヶ月目は「一時的脱毛」がピークを迎え精神的には不安になる一方、頭皮の赤みや腫れはほとんど引き、ドナー採取部の傷跡もほとんど目立たなくなるため、仕事や日常生活への制限は大幅に少なくなります。
不安と期待が入り混じるためなかなか落ち着かない時期ですが、自毛植毛は手術が終わってすぐに結果が出るものではありません。
約1年という時間をかけて完成する治療なので、自毛植毛後3ヶ月目はその長いプロセスにおける準備期間と捉え、焦らず、頭皮に良い生活習慣を心がけながら、4ヶ月目以降に始まる「発毛期」を心待ちにしましょう。